OIST教員のエイミー・シェン教授がプロボストに就任
2022年10月1日、エイミー・シェン教授がOISTのプロボストに就任しました。シェン教授は、2014年8月よりOISTの教員を務めています。
シェン教授は次のように述べています。「OISTのために仕えるこのような機会をいただけたことに感謝するとともに、私を信任してくださったOIST学長に感謝を申し上げます。プロボストは、私が大切にするOISTコミュニティに仕える役割であると考えています。」
マイクロ・バイオ・ナノ流体ユニットを率いるシェン教授は、バイオ・ナノ界面におけるマイクロ流体力学とラボ・オン・チップ(lab-on-a-chip)デバイスに焦点を当て、バイオテクノロジーへの応用を研究しています。
シェン教授は、米国イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で理論および応用力学の博士号を取得し、OISTに着任する前は、ワシントン大学機械工学科の教員を務めてていました。
また、アメリカ物理学会、英国王立化学会、アメリカレオロジー学会のフェローを務めており、米国国立科学財団(NSF)大学教員初期キャリア開発(CAREER)助成金プログラムやオークリッジ関連大学(ORAU)ラルフ・E・パウ・ジュニアファクルティエンハンスメント助成金プログラムなどに採択されたほか、2013年にはフルブライト奨学生にも選出されています。科学誌Soft Matterの編集委員やACS Sensorsの編集諮問委員のほか、Journal of RheologyおよびPhysics of Fluidsの編集委員会のメンバーも兼任しています。
OISTにおいてプロボストは、学術・研究活動全般を主導し、研究科長、教員担当学監、研究担当ディーン間の調整を行うほか、研究活動において中核的な役割を果たす研究施設を提供する研究支援サービス(教員担当学監の所管外のもの)等の研究に必要なサポート機能全般について責任を負い、理事長によって任命されます。
グルース学長は、次のように述べています。「シェン博士は、OISTの仕組みを熟知しており、研究、教育、イノベーションの分野においてOISTが成長し続けるための明確なビジョンを持っています。OISTの研究が、シェン博士のリーダーシップの下で発展していくことを期待しています。」
シェン教授は、OISTにおいてアポイントメント&プロモーション・コミッティーの委員長をはじめ、教員のテニュア審査委員会や、研究科、アドミッションチーム、スペース配分、カンファレンス・ワークショップ・セクションなどの調整役を務めるなど、幅広い管理経験を有しています。また、教員、学長、研究担当ディーン、教員担当学監の選考委員会の一員も務めてきました。
シェン教授は8月より就任の手続きを開始し、早々に各教員との面談を開始しています。また、プロボスト主催の講演会シリーズを開始し、それぞれの教員のキャリアの節目に講演会を開催していく予定です。シェン教授は、「楽観性と、包摂性と、謙虚な姿勢を持ってプロボストの職務にあたり、自分が語る以上に皆さんの声に耳を傾けていくことをお約束します。」と述べています。
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記事執筆:レット・レジスター
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