水素ガス中を舞うナノ粒子

このビデオでは、パラジウムナノ粒子 が、水素ガス中において互いに衝突し融合する様子が観られる。OISTの環境制御型透過電子顕微鏡により撮影された、ライブ画像である。

ビデオ左側では、ライブビデオ画像でパラジウム原子の個々の原子カラム を見ることができる。右側では、ライブ画像処理が行われる様子が示され、原子面の解析が可能である。

ナノ粒子は、粒子サイズが小さいため比表面積が非常に大きいという特性を持ち、ガス分野への応用、特に水素吸蔵物質や触媒物質としての活用に非常に適した材料である。この研究では、気体反応条件下におけるナノ粒子の合体の原理を原子レベルで解明することを目指している。ナノ粒子同士が合体し、粒子全体のサイズが大きくなってしまうことが、実生活において利用する際、性能を劣化させる主要な要因であるためである。この解析例は、OISTの新規環境制御型透過電子顕微鏡が備えるユニークな機能性を示す一例である。

沖縄技術大学院大学(OIST)
ナノ粒子技術研究ユニット
www.oist.jp

日付:
2014年5月9日
作者:
micheal.cooper
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