一橋大学とOISTが連携し、インターンシップ・プログラムを開始
共同プレスリリース
一橋大学と沖縄科学技術大学院大学(以下、OIST)はこの度、文理融合による科学技術やビジネスの加速を目的とした、「OIST - 一橋インターンシップ・プログラム」を開始しました。選抜された一橋大学のMBA学生たちが、インターン生としてOISTのディープテック関連プロジェクトや、スタートアップ企業に参加します。
研究室で生まれた革新的な技術を市場に送り出すには、優れたアイデアだけでは十分ではありません。事業化を加速し成功へと導くには、専門的なビジネスの知識とサポートが不可欠です。一橋大学とOISTは、こうした科学とビジネスのギャップを埋めることを目指し、インターンシップ・プログラムを開始しました。
OISTは2011年に沖縄に設立された大学院大学で、世界トップクラスの科学技術研究機関となることを目指しています。設立から間もない2019年には、シュプリンガー・ネイチャー社が発表した研究論文の質の高さを示す世界の研究機関「正規化ランキング」で、国内トップ、世界9位にランクインし、高い評価を得ました。
一橋大学では、大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻(ICS)が、主に社会人経験者を対象とした、英語によるMBAプログラムを提供しています。プログラムに参加する学生の8割近くが外国人であり、国際性豊かなプログラムとなっています。また、ICSはQS Global MBA Rankings 2022で日本の国際ビジネススクールの項目でトップにランクインしています。
「OIST - 一橋インターンシップ・プログラム」を立ち上げた本年、一橋大学ICSのMBA学生から選出されたインターン生5名と、OISTの革新的な研究プロジェクトやベンチャー企業5社とのマッチングを実施しました。インターン生はこの夏から秋にかけて最長10週間沖縄に滞在し、OISTの研究者や起業家と共に、科学的発見の事業化促進に取り組みます。
インターン生たちは、参加するプロジェクトの事業段階に応じて市場分析、ビジネスモデルの構築、資金調達戦略、顧客とのネットワーク構築などに取り組みます。このインターンシップではメンター制度を導入し、知的財産セミナーなど、OISTの専門家による専門知識の研修機会も用意しています。
インターン生の受け入れを担当する、OIST技術開発イノベーションセンターのギル・グラノットマイヤー首席副学長(技術開発イノベーション担当)は次のように述べています。「OISTでは、世界が直面する課題の解決へとつながる研究を日々行なっています。一橋大学のMBA学生の皆さんと一緒に、これらの研究や発見をより実用的なソリューションに変えていくことができることを楽しみにしています。」
このプログラムの第1期生である、インターン生のVyom Rastogiさんは、産業廃水処理分野で研究を続ける、OIST発のスタートアップ「Watasumi(ワタスミ)」のもとで課題に取り組んでいます。「研究者と直接やりとりをし、同社の新しい微生物燃料電池技術の実用化をサポートするという素晴らしい経験ができることを嬉しく思います。」
一橋大学ICS専攻長の大薗恵美教授は次のように述べています。「ビジネス専攻の学生に最先端技術を世に送り出す体験をしてもらうことを目的とし、OISTと共にこのインターンシップ・プログラムを立ち上げました。学生たちは、最先端技術の市場参入戦略をサポートするといった実体験を通し、将来のキャリアに欠かせない貴重な経験を得ることができると考えています。」
2022年夏・秋のインターンシップには、以下の5名の一橋大学MBA生が選ばれています。
- Jin Hoachi (中国)
- Sarah Mak (カナダ)
- Vyom Rastogi (インド)
- Punyavadee Yiengsubahanond (タイ)
- Ke Zhang (中国)
インターンシップ・プログラムに関するお問い合わせ
沖縄科学技術大学院大学(OIST)
技術開発イノベーションセンター
Email: tdic@oist.jp
URL: https://groups.oist.jp/tdic
一橋大学大学院経営管理研究科
国際企業戦略専攻(ICS)
Email: ics-career@ics.hub.hit-u.ac.jp
URL: https://www.ics.hub.hit-u.ac.jp/contact/