外部評価委員会による評価結果
著名な専門家からなる国際的な外部評価委員会による評価が7月27、28、29日にOISTにて実施されました。本委員会は、2011年11月に設立されたOISTが、世界最高水準の教育研究機関へと発展し、沖縄の持続的な発展に寄与するという主要な目標を達成するために必要な全ての要素を高い水準で確保できているかを評価する役割を担いました。
外部評価委員会による評価は、2014年10月に開催されたOIST理事会の会合にて、理事会副議長の有馬朗人博士により提案されました。それを受け、大学での研究や経営に豊富な経験を持つ専門家からなる国際的な委員会がOIST理事会により設立されました。外部評価委員会のメンバーは以下の通りです。
- オラフ・キュブラー教授(議長)
- スイス連邦工科大学チューリッヒ校元学長
- 科学協会-ブランコ・ワイスフェローシップ(スイス・チューリッヒ)元理事長・ディレクター
- ハイム・ハラリ教授
- ワイツマン科学研究所元学長、同名誉教授
- カール・ダイセロス教授
- スタンフォード大学 生物工学教授、精神医学、行動科学教授
- ハワード・ヒューズ・メディカル・インスティテュート研究員
- 郷通子教授
- お茶の水女子大学元学長、同名誉教授
- 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構理事(非常勤)
- 川合眞紀教授
- 理化学研究所 理事長特別補佐
- 東京大学大学院 新領域創成科学研究科教授
- エルヴィン・ネーアー教授
- マックス・プランク生物物理化学研究所 元所長、同名誉教授
- ノーベル生理学・医学賞(1991年)
外部評価委員会は、事前に多くの資料に目を通すなど、入念な評価を実施しました。OISTでの滞在中には、大学の様々な部門の教員や学生、役員、研究者、職員との面談に多くの時間が費やされました。
外部評価委員会は、8つの評価項目において優れた成果があげられているとし、次のように結論付けました。「外部評価委員会は、卓越性を測る全ての主要な基準において傑出した成果が見られると評価する。」
外部評価委員会からの主要な提言は以下の通りです。「外部評価委員会は、OIST管理運営側から提案のあった、今から10年後の2020年代半ばまでに種々の研究分野のバランスがとれた約100の傑出した研究ユニット及び数百名の学生規模の大学院を目指すという拡張計画を支持する。」
本委員会の報告書の要旨は次の言葉で締めくくられています。「外部評価委員会のメンバーにとって、本評価の実施に費やした労力は価値のあるものであり、また、大いに創造性を刺激された。」
外部評価委員会の皆様には、本学の進捗の重要な裏付けとなる評価の実施に尽力いただき感謝申し上げます。
この度、外部評価委員会による報告書の公開準備ができました。報告書の要旨及び全文を「OIST発行物・レポート」のページよりご覧いただけます。