OISTとみずほ銀行が覚書を締結

世界に開かれたオープンイノベーションの創出を目指して

沖縄科学技術大学院大学(学長兼理事長:カリン・マルキデス、以下「OIST」)と株式会社みずほ銀行(頭取:加藤 勝彦、以下「みずほ銀行」)は、2025年3月4日、オープンイノベーションの創出に向け、「連携推進に関する覚書」(以下「本覚書」)を締結しました。

1.本覚書における連携内容

  1. OIST発イノベーション企業の成長支援に関すること
  2. 教職員や学生を含むOISTコミュニティに対する起業家教育に関すること
  3. その他両者の利益に資する関連事項

2.本覚書締結の背景と目的

OISTは、世界最高水準の研究拠点を形成し、沖縄の技術移転と産業革新を牽引する知的クラスターの形成を図ることを目的として、2011年に日本政府によって設立されました。理工学分野の5年一貫制博士課程を置く大学院大学で、世界80の国と地域から研究者や学生が集まり、科学分野の垣根を越えて協力することで、創造的で革新的な発見や課題解決につなげる取り組みを行っています。さらに、産業界との連携や起業支援を通じて、沖縄および日本の経済成長を加速させ、世界の優秀な起業家を沖縄に惹きつけて多様な産業を創出し、イノベーションの拠点を形成することをめざしています。

みずほ銀行は、グループ共通のパーパス「ともに挑む。ともに実る。」のもと、グループのネットワーク、金融サービス提供力、コンサルティング力を活用し、会員企業4,000社を超えるアクセラレーション会員サービス「M’s Salon」の運営など、10年以上にわたり、イノベーション企業の発展を多角的に支援するエコシステム構築に取り組んでいます。また沖縄においては、1898年に発足した地元資本による初の金融機関、沖縄県農工銀行をルーツに支店を運営するほか、沖縄懇話会や沖縄未来創造協議会の本土側幹事として、県内の金融機関や経済団体等と連携し、沖縄経済振興の議論や取り組みに参画しています。

今般、OISTとみずほ銀行は、OISTの知的クラスターが創造する卓越した研究成果や技術開発と、みずほ銀行のイノベーション企業エコシステムの枠組みを連動し、オープンイノベーションによる社会課題解決への取り組みや、沖縄発イノベーション企業の成長と沖縄での新産業創出をともにめざし、本覚書を締結することに合意しました。

OIST  x MIZUHO MOU
みずほ銀行の丹羽琢己副頭取執行役員 (左)とOISTのギル・グラノットマイヤー首席副学長(技術開発イノベーション担当)(右)
みずほ銀行の丹羽琢己副頭取執行役員 (左)とOISTのギル・グラノットマイヤー首席副学長(技術開発イノベーション担当)(右)

3月4日に開催された締結式において、OISTのギル・グラノットマイヤー首席副学長(技術開発イノベーション担当)は、「みずほ銀行とOISTでともに力を合わせることで、イノベーションが花開き、野心的なアイディアが実社会のソリューションへと発展して、沖縄が起業や技術革新の拠点として広く認識される環境を作り上げることができると確信しています。沖縄、そして日本のスタートアップエコシステムに実質的なインパクトをもたらしていく所存です」と意気込みを語りました。

みずほ銀行の丹羽琢己副頭取執行役員は、「沖縄は海に囲まれ、古来より海洋貿易を基盤に発展してきた地です。比類なき生物多様性と豊かな自然環境を持ち、海を越えて多様な文化を育んできました。この新たな取り組みは、ミックスカルチャーの土壌を持つ沖縄にふさわしいと感じています。私たちはOISTや沖縄財界とともに、オープンイノベーションの創出に挑み、沖縄と日本の未来創造に貢献していきたいです」と連携への期待を示しました。

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