“Why Science?” –科学への情熱を語ろう!
3月18日から19日の2日間にわたり、OISTキャンパスにおいて、“Why Science?” と題したビデオコンテストが開催されました。事前に募集した作品から選ばれた27名の入選者が全国から集い、科学に対する熱い想いを5分間の英語による最終プレゼンテーションに託し、その表現力を競いました。優勝者には新潟大学理学部4年生で、物理学を専攻する玉木駿佑さんが選ばれ、2週間のOISTインターンシップに招待されることが決まりました。
OISTでは毎年、日本在住で自然科学分野専攻の大学院生と学部学生を対象とした、科学コンテストを行っており、これまでにエッセイとポスターによる作品が募集されました。3回目を迎えた本年は、60秒間で科学への情熱を語る英語ビデオ作品を募り、多数の応募が寄せられました。入選者を対象とした最終選考では、OIST教員をはじめとする5人の審査員と大勢の学生、職員の見守る中、参加者達が次々と発表を披露しました。プロジェクターや、ホワイトボード、各自が準備した自作の模型を用いるなど、個性が発揮された発表に対し、時に笑いが起こるなど、盛り上がりを見せました。また発表に対する英語での質疑応答など、力量を試される場面もありました。優勝した玉木さんは、科学に関心を持つきっかけとなった漫画や書籍を題材に、空想の科学と現実との乖離について感情豊かに表現し、会場を沸かせました。また玉木さんは、「自分の好きな表現方法でやらせてもらえたことが良かったです。何より科学を志す多くの仲間と出逢えたことが嬉しく、良い刺激を受けました」と話しました。その言葉の通り、会場で友人になったという仲間達と、受賞の喜びを分かち合う姿が印象的でした。
今回は特別賞も用意され、科学がもたらす生きる楽しみや刺激といった本質を考えさせる発表を行った、琉球大学の松本亜里菜さんと與那嶺里菜さんのペア、生命とは何か?という自身の問いかけから科学を語った、お茶の水女子大学の鈴木裕香さんによる2作品が選出されました。
本コンテストでは、OIST英語教師、ケビン・ハント先生による英語でのプレゼンテーション方法についての講義や、新竹積教授をはじめとするOIST研究者の講演会も行われました。このイベントを通じ、意欲あふれる若い才能に触れ、OIST学生、スタッフも良い刺激を得ることが出来たようです。
西岡 真由美