建築とアートの共演
沖縄県立芸術大学美術工芸学部とOISTの共同企画によるアート展「A Crossing of Minds 思考的×身体的 科学×芸術」が6月27日からOISTで始まりました。芸術大学の教員16名による彫刻や陶芸、デザインの作品17点がOISTのキャンパスの至る所に展示されています。
本企画展の開催を記念して28日に沖縄県立芸術大学の佐久本嗣男学長や先生方をお迎えし、オープニングセレモニーが行われました。本学のジョナサン・ドーファン学長は、挨拶で「作品は本学の近代的な建築様式に自然に溶け込んでいます。また、創造性に溢れ、現代的で、大胆さと思い切った発想で表現されている作品ばかりです。」と本アート展をOISTで開催できる喜びを語りました。さらに、昨年5月のOIST講堂落成記念式典における芸大音楽部の演奏に続いて芸大と再び協同できたことについて、「芸術と科学をそれぞれ学ぶ学生たちが交流し合えることを嬉しく思います。」と伝えました。佐久本学長は「多くの作家が出品した作品を、それぞれの感性で観ていただくことは、観覧者の方々にとりましても、たいへん興味深いものだと思います。」とアート展の意義を語り、「今後もOISTに訪れた人が科学と芸術に親しみ、広く深く結びつくことができますよう祈念します。」と挨拶しました。
両学長のスピーチの後は、作品を見ながら、OIST職員と作家の交流が持たれました。その一人、彫刻専攻の講師である福長香織さんは「みなさん作品をよく見ていて、たくさん質問がありました。」と熱心な反響に驚いた様子でした。
作品と展示場所は、事前に作家による下見が行われ、自身の作品と建物との組み合わせを考えて決められました。企画の中心を担った砂川康彦准教授は、「彫刻や陶芸は空間との関係性が大事で、デザイン作品は見る人との距離が大事になる。」と語り、「OISTの建物はそれだけでとてもすばらしいが、作品を置くとまた違った空間が生まれる。この場所で作品を感じてもらえるのがうれしい。」と感想を述べていました。
このアート展は9月7日まで毎日開催しています。詳しくはこちらをご覧下さい。