OISTにおける高性能計算機(HPC)を考えるセミナー
OISTが先端的研究を続けていく上で高性能計算機(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング:HPC)は欠かせません。6月21日(火)、OISTキャンパスにて、本年4月に着任したHPCファシリティ・マネージャーのアルフ・ワックスマン博士による、OISTの新たなHPC施設に関するセミナーが行われました。このセミナーでは、まず、現在OISTに導入されているHPCの状況について説明があり、現システムにおいての問題点、そして今後設置していく新しいシステムについて詳しく紹介されました。
HPC施設の見学会で説明をする
アルフ・ワックスマン博士
現在OISTでは複数のHPCを使用していますが、運用効率を高めていくことが課題となっており、これまで多くの改善を求める声があがっていました。今後さらに多くのPI(代表研究者)がOISTに着任する予定であることから、より良いHPCシステムが必要になってくることが予想されます。ワックスマン博士は、今後改善していく3つのポイントとして、1)HPCの性能向上と増設、2)ネットワーク経由により、OIST内であればどこからでも接続可能である高速、高性能なストレージ、そして3)OISTにある全てのHPCの統合を挙げ、予定としては今年の9月までにはこれらの新しいシステム設置を完了させたいと意気込みを語りました。
セミナーの最後には、OISTの第1研究棟に設置されているHPC施設の見学会があり、実際に使用されているHPCを間近に見て、今後の詳しい予定などを聞ける機会が設けられました。
本年11月12~18日に米国ワシントン州シアトルで世界のHPC専門家が集う国際会議SC11が開催されます。OISTを代表してワックスマン博士が参加する予定です。
(我喜屋 久)