県民の皆様にOISTへの理解とサポートを呼びかける:県民会議総会が行われました
沖縄科学技術大学院大学設置促進県民会議(会長:仲井眞弘多沖縄県知事)は、OISTの構想の促進・啓発活動を通して県民に広く理解を得ることを目的として、県内の産業界及び教育界等の113団体の代表者によって構成された会議です。同県民会議は、9月14日、那覇市のハーバービューホテルにて平成23年度の総会を開催しました。
OISTのビジョンについて説明するジョナサン・ドーファン初代学長予定者
研究紹介をする御手洗哲司若手代表研究者
総会に先立って行われた基調講演では、初代学長予定者のドーファン博士から、大学院大学の概要及びビジョンが説明され、県民からの理解とサポートが呼びかけられました。また、続いて行われたOIST海洋生態物理学ユニットの御手洗哲司若手代表研究者の講演では、沖縄近海における海洋研究事業の近況報告が行われるとともに、沖縄の地域性とOISTの専門性を活かした海洋研究拠点としての沖縄の発展の可能性が強調されました。
事業の進捗状況について話すロバート・バックマン理事
総会では、ロバート・バックマン理事から、開学に向けた事業の進捗状況の報告が行われた後、県民会議ではOISTの促進活動として行ったプロモーションビデオ作成などの事業の報告がなされ、前年度決算、今後の寄付金募集活動などの事業計画、翌年度予算案などを含む6つの議案の審議と承認が行われました。
今回の県民会議に出席された名桜大学の瀬名波榮喜学長は、「県民会議に参加して、今まで知らなかった新たなOISTの状況を把握できました。沖縄には戦前、高等教育機関がまったくありませんでしたが、近い将来、世界最高水準の大学院大学が沖縄にできることで、沖縄の若い高校生、大学生に大きな夢を与えるのではないのかと大変楽しみにしています。」と、OISTの将来に期待を示されていました。
また、沖縄経済同友会の照屋正事務局長は、「経済界の立場から見ると、OISTは非常に有効なコンテンツであると思います。県内外の経済、そして日本の中核をなす経済界との接点ができるよう手助けができたらと思っています。OISTは将来、首里城のような「沖縄のシンボル」となり、沖縄から世界を変えていくことでしょう。」と話されていました。
(我喜屋 久)