恩納村の中学生がOISTで一日職場体験をしました

 去る6月29日(水)、恩納村教育委員会主催の職場体験学習に参加した新城朝斗さん(恩納中学校2年)、クーパー勇人さん(沖泊中学校2年)、松尾陽さん(山田中学校2年)の三人が、社会人として働くことを実際に肌で感じるべく、OISTで一日を過ごしました。

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研究棟の説明を受ける三人(左から、新城朝斗さん、クーパー勇人さん、松尾陽さん)

 一日の初めに緊張した面持ちで数十人のOISTスタッフの前で自己紹介をした三人は、その後、ジョン・ディキソン施設・建設部長の案内でOISTキャンパス内の様々な施設を見学しました。センター棟と現在建設中の第2研究棟をつなぐスカイウォーク(空中わたり廊下)の説明をうけた新城さんは、「自然を守るためにいろいろ工夫していることがわかった。」と感心していました。OISTの研究者が働く第1研究棟では、電子顕微鏡室を訪れ、研究支援課の島貫博士から顕微鏡の説明を受けました。巨大な電子顕微鏡を目の前にして、松尾さんは、「小さいものを見るのに、このように大きい装置を使うことにとても驚いた。」と話していました。その後、三人は建物の外に出て、実際に第2研究棟の建設現場に足を踏み入れました。ここでは、これまでの建設過程や、これからの予定について説明を受けるとともに、三人の様子を見にいらした各学校の先生方から激励の言葉を受けていました。

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電子顕微鏡の説明をする島貫博士
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第2研究棟の建設現場にて話を聞く三人。
 

 施設見学の後、学長室に招待された生徒たちは、大学院大学初代学長予定者のジョナサン・ドーファン博士と将来の夢、興味のある教科、OISTについて話をしました。クーパーさんは「いつもは普通に話せる英語も緊張していたので、たどたどしくなってしまった」とはにかんでいました。

 OISTの研究者や職員と一緒にカフェで昼食をとった三人。午後は、銅谷賢治博士(神経計算ユニット代表研究者)の研究室を訪れ、ロボットのデモンストレーションを見学しました。ロボットを使った脳の研究について説明をうけた新城さんは、「こうした技術を応用していけば、いろいろな場面で活躍できるロボットを開発できるのではないかと思った。」と感想を述べていました。

 
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Dr. Jonathan Dorfan and students
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銅谷博士の実験室でロボットを実際に手に取る生徒たち
 

 今回のOISTでの職場体験について、松尾さんは「OISTでは、研究者だけでなく、建設現場で働く人、研究者を支えるスタッフがたくさんいて、OISTの仕事にはいろいろあるということが分かった。」と話していました。新城さんは「いろいろな科学者たちが協力し合って、今後の科学の発展に貢献していることが分かった。」と感想を述べてくれました。そしてクーパーさんは「ロボットの操作をさせてもらった時に、ロボットが色に反応して動く姿に感動しました。」と生き生きと語ってくれました。

 
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実験室の屋根裏にあるインタースティシャルスペース(ISS)を訪問する生徒たち。
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この記事は、職場体験の最後に行われた「恩納村から世界へ:世界一注目されるウェブサイトの記事を書こう」というセッションで、新城さん、クーパーさん、松尾さんに意見や感想を述べてもらい、一緒にまとめたものを編集しました。

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